ハリポタ展へ行ってきました。
『 ハリー・ポッターと魔法の歴史展』
兵庫県立美術館で2021年11月7日まで開催。
会期が終わってしまう前にとギリギリで駆け込む。
ハリー・ポッターにちなんだ絵や、作者の手書き原稿などが展示されている。
しかし私の目当てはどちらかというと、「魔法の歴史」の方にあった。
大英博物館所蔵の貴重な資料が、日本で見られるのだ。
ウォーターハウス『魔法円』『人魚』
一番の目当てはウォーターハウスの絵画。
『魔法円』は通路正面にどんと飾られていること、緻密な絵から想像していたものよりかなり大きかったことから迫力を感じた。
保存状態のせいか、ひび割れている部分が気になるものの、とても美しい色合いで見入ってしまった。
特に、本当に魔法なのかは分からないが、魔法円が光っている表現が目を引いた。
本当に発光しているようだった。
『人魚』は『魔法円』に比べるとやや小ぶり。
清らかな乙女の顔と、艶かしい魚の下半身の対比が奇妙ではあるものの、美しいと思える作品だった。
ハリー・ポッターゆかりの品とは違い、どちらも人がおらず、見やすいのも良かった。
普通の美術展ならこうはいかないだろう。
『河童のミイラ』『人魚のミイラ』『マンドラゴラの根』など
不思議な生き物として、おもしろい展示がたくさんあった。
瑞龍寺の『河童のミイラ』『人魚のミイラ』まであるのだ。
いつでも見られるものではないので、ラッキー。
『マンドラゴラの根』も実物は初めて見た。
確かにこれは、悲鳴を上げそうだ。
昔の人の、想像力の豊かさに感動する。
その他、天体儀や星座を描いたカード、賢者の石の作り方、使い魔? 猫や蛙の絵など様々な展示があり楽しめた。
ハリー・ポッターに関する展示
全てハリー・ポッターに関連するものではあるが、ファンはやはり挿絵や手書き原稿の方が気になるのだろう。
熱心に見入っている人が多かった。
私は映画の1作目を見ただけなので、興味深くはあるが、その価値はあまりよく分からなかった。
一つ驚いたのは、作者はかなり絵が上手いということ。
ハリーや、ダイアゴン横丁のスケッチなど、挿絵かと思ったら本人のスケッチだったということがあった。
文以外にも色々才能のある人なんだなあと感心した。
あと、透明マントの展示はとてもおもしろいので、ファンの方は是非見て欲しい。
まとめ
最初はハリー・ポッターの特別なファンでもないしと悩んでいたが、ウォーターハウスの絵を2枚も見られただけで元は取れた。
その上にミイラを始め、自分の興味のあるものがたくさん展示されていたので、お得と言える。
追加でハリー・ポッターに関する展示まで楽しめたと考えると、間違いなく行って良かった。
ミュージアムショップも充実していて、いくつか買おうかと悩んだ。
最近はデザイン的にも凝ったものが多いので、お土産にするにも選びがいがあるのはとても良い。